NEWS ARTICLE

夏休み?!省エネモードな植物たち

猛暑日が続きますが、皆様お元気ですか?

最近の気候変動を肌で感じながら思うことがあります。

 

植物はそれぞれの環境で生き抜くためにいろいろな働きをします。

庭を見ていると、特に西日本の蒸し暑い夏では、

葉をたくさん落として休眠期のようになる植物があります。

 

葉を落とすということは、光合成も呼吸も減り、自分への負担を減らすことで、

厳しい季節を乗り越えようとする省エネモードだと思って見ています。

植物の自身の身を守る力はすごいなと思います。

 

同じ品種の植物でも、環境によって生長パターンが変わることがあります。

たとえばイギリスでは、晩秋から冬にかけてしっかり休み、

春から秋まで、夏を頂点とする生長カーブを描きます。

 

一方、西日本ではもっと早い時期から活動を始め、梅雨前に一度最盛期を迎えます。

その後は蒸し暑さでひと休みし、11月ごろにようやく再び動き出して短い秋を演出。

そして短い冬に入る前に、もう一度眠りにつく。

グラフにすると山が二つあるようなパターンです。イメージはこのような感じです。

 

スクリーンショット 2025-08-10 142954

 

 
 
青→イギリス  オレンジ→西日本
 

 

また、イギリスでは木質がしっかりして形よく育つ植物でも、

日本では梅雨の湿気と高温でシュートが伸び、形が乱れることもあります。

 

もちろん、これらの現象は植物の種類や性質にもよります。

また気候変動は世界的なもののため、イギリスでも今まで通りではいかないケースも増えていると聞いています。

 

近年の気候変動によって、植物がどのように適応していくのかを

見極めるのはますます難しくなっています。

だからこそ現場を観察しながら、環境に合った植栽デザインを考える必要があります。

 

 

最後に庭の写真を…

 

img_2432
 
img_2413
 

カテゴリー:

投稿日:2025年08月10日